あやしい2泊3日の合宿に行ってきた。伊豆へ。
私は生きてるだけで力が入りすぎるタイプだから、まぁそれはそれで楽しいこともあるんだけど、そんな自分が力をゆるめることが自在にできたら最強じゃんって思ってた。
あと、常にどっかで脈打つ脱ぎたい欲。殻ぶっこわしたい欲。自分のど真ん中に戻りたい欲。
そんな私にぴったりの合宿だった。
やったことは基本的に野口体操と宮沢賢治の「土神ときつね」の劇。どっちも初めて触れた。
野口体操で身体を自由にして、身体の中身を感じて遊ぶ。
引っ張ったり揺らしたりするペアワークは初めは人と人が2人でやるものって感じたけど、ほんとのとこは境界線がわかんなくなる感じ。自分の手の先っちょは実は先っちょじゃなくて。もっともっと先にある。例えば相手の肩の付け根とかに。
声の出し方も教えてもらった。私は今まで首の上しか使ってなかった。ほんとはもっと下。身体を空っぽにして足の裏からもらってくるやつを、胴で響かせる。頭蓋骨だけは天井に引っ張られながら。自分を空っぽな筒にして、下からもらってくるやつを口からにがす。空気を入れるときは胸じゃなく身体全体に通すように。
そんなふうにしながら音をつくる。私の声はもっと低かった。自分本来の声、捕獲した瞬間。
思い出の配役は、やっぱり土神役。まず風景を感じて、土神が歩いているのを心の目でみる。土神が自分のとこに歩いてきたら、自分の身体を土神に受け渡す。あとは、もう大丈夫。土神が私の身体でやりたいことをやらせてあげる。自分の身体を筒にしてただ風通しよくしておくだけ。土神は私の筒を通して、口からは聞いたこともないような音を、目からはいっぱいの水をにがした。
演技が終わると、呆気にとられた。
「え、ないちゃった!」笑笑
めちゃくちゃ面白かったー!
恥ずかしさを捨てるなんてレベルじゃないよ。リミットぶっ飛びましたーって感じ。行ってよかった!
おすすめ。またやるみたいよ。
人間と演劇研究所 瀬戸嶋ばんさんのワークショップ