こちら、カヨ研究所!

自分を研究するためのブログ。言語聴覚士。

みんなと同じをあきらめると

今日は吃音(きつおん)についての番組を授業で見た。

吃音は、言いたい言葉がなかなか出てこなかったり、どもったり、何回も言ってしまったりしてスムーズに話せないこと。

スムーズに言いたいことを言えないのは当然もどかしく、恥ずかしく、悔しい思いをたくさんすると思う。

治る場合も治らない場合もあって、社会に出るのが怖くなってしまうことが結構ある。

その番組に出てた当事者の方はこのようなこと言ってた。

 

スムーズに話せない自分が、社会でやっていけるのか不安だった。

だから吃音を治すしかないと思った。

吃音を治すために色々やった。

でも、何をやっても治らなかっった。

 

だからもう、どもる自分として生きていこうと思った。

 

どもりをさらしながら生活してみると、

意外と他人は否定しないんだな。。。

 

それを何年もかけて実感していった。

もちろん何度も恥ずかしい思いをしながら。

 

 

それで今ではこう思ってる。

 

普通のふりして生きてきたけど、それじゃほんとに自分自身を生きてない。

 

どもりながら、悔しい思いたくさんしながら、生きていきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

かっこいいな。

 

この方はもう、治すのを諦めたんだ。

普通の真似はできなかった。

だから、恥ずかしくても自分さらして生きるほうを選んだんだね。

 

そしたら、

世界はもっと優しかった。

 

 

みんなと同じをあきらめた人だけが

見れる世界だ。

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